唐草の意匠ーArabesqueー







「Arabesqueーアラベスクー」と呼ばれる華麗な唐草の意匠。
「アラビア風の」を意味を持ち、広義にはイスラム美術を全般を指し
狭義には様式化された植物文様を指します。

日本では、飛鳥、奈良時代に中国から伝わり
寺院や仏像の装飾、工芸品に用いられてきました。
実際には、唐草という植物はなく、唐(中国)を経て渡り
こう呼ばれるようになりました。

メソポタミア、エジプトより、中央アジアを経て、
インド、中国、日本に伝来してきた「Arabesqueーアラベスクー」は
シルクロードを経て、其々の地域、時代で愛されてきた意匠です。
今回はClassic Koのアイテムと共に紹介していきます。


 








Arabesque gold pearl necklace 60cm 47,000 yen +tax


イスラム世界では、生き物の表現は、宗教的制約から避けられ
幾何学や植物の組み合わせが発展して
陶器、絨毯、建造物を埋め尽くしてきました。

こちらは、モスクの内外に広がる唐草のタイルを
一枚切り取って胸元に収めたような美しいペンダント。
唐草の線が力強く、中央には螺鈿が敷き詰められています。

また、シルバー色のブローチや帯留もございます。
その日により、チェーンに変えて、華奢な装いにも馴染みます。

 







Arabesque Rose Quartz pierced earring 24,000 yen+tax


インドでは更紗の中で、
複雑な花唐草として盛んに使われた「Arabesqueーアラベスクー」
乾燥する西アジアでは、果樹や花が咲き誇る庭園は憧れであり
ペルシア絨毯に、豊穣や富のシンボルである、柘榴唐草が用いられました。

一つ一つ不揃いな形をしたローズクオーツ。
乳白色に、截金や蒔絵の金色がきらっと馴染み
果実のように、瑞々しい輝きが、力を与えてくれます。

写真はピアスですが、イヤリングと両方のご用意があります。

 



大切なお守りのように、
また、願いや喜びの記憶として、心潤す「意匠」。

どこまでも伸びゆく唐草「Arabesqueーアラベスクー」は
生命力の象徴として、長寿や永遠、繁栄を意味してきました。

装飾、意匠、蒔絵を通じて
歓喜、記念、祈りといった、目に見えない大切なものを
形に託していくこと、伝えることが、この仕事の愉しみでもあります。


花々の意匠
トリの意匠