Shop Report05 「hitofushi」
かつてはおばあちゃんやお母さんから学んだ暮らしの知識。
親元を離れて一人暮らしの生活が長くなると
近所のお店の店主さんや雑誌・本から学ぶようになってきました。
そんな大切にしたい生活道具や食のことを
季節の巡りと共に丁寧に教えてくれる「hitofushi」さんの紹介です。
梅田から電車に乗って歩いて20分ほど。
戦前からある古いビルの1階に「hitofushi」さんがあります。
古い学校のようなフロアやさりげなく佇む木製のポストに
何度訪れても身体が反応してしまうのはどうしてでしょうか。
梅田から立ち寄ると、目の前の公園から聞こえる子供の遊び声や
銀杏並木にほっとします。
オーナー田中さんは、かつて全国の割箸の80%の生産があった
奈良の「吉野杉箸」に関わる血筋で生まれ育ったことから、
吉野杉箸のように、昔ながらの技と道具を次の世代へ伝え残し、
忘れかけていた日本の良さを感じてほしいとお店を始められました。
日本の伝統的な手仕事の生活道具に加えて
hitofushiオリジナルの吉野杉箸も並びます。
例えば、この「焼杉の箸」は、「私が焼いてみると、縮まってしまいます。
それにもう出来る人は本当に少ないと思います。」とのこと。
この焼きがあるからこそ、囲炉裏の上の燻された天井のような耐久性や
着色されたものが、色あせていくこともないように
心地よく使い続けることができるのですね。
お店には、吉野杉箸のみならず、リピートしたくなる「うまみ辛子」や
お正月に用意したくなる御餅などの「食」のものから、
ストールや靴下などの「衣」、
わっぱ弁当、お鍋、うつわなどの生活道具が並んでいます。
中央のショーケースには、Classic Koのピアスやピンブローチを常設で
お取り扱いいただいております。
「Swallowピンはお店に2週間もいたことがありません」とのことから
今か今かと、新たに納品されたSwallowさんも心待ちにしているようです。
ちょうど先日に終わった「ものがたるマフラーとブローチ展」では
グラフィックデザイナーでもある店主田中さんが
ストールのデザインと共に、ものがたりも作られました。
今回なんと、お店のブログでも紹介されていない、
お店に行かないと見れない作品を、特別に撮影の許可をいただきました。
まずはお題から入り、舞い降りたというストーリー。
この企画展を知らずに入ったお客様も
このストーリーにものが登場するのですね!との驚きのお声や
中にはお話を一緒に持ち帰られたお客様もいたとか。
すてきなお話に出演できて、Horseさんもどこか誇らしげに見えました。
この日は、夕方時のほんの短い時間にも、
しめ縄作りのワークショップの申し込みやお餅を買って行かれる方が続き、
季節の巡りを、丁寧に教えてくれるお店が
近所にあるっていいなと羨ましくも思いました。
hitofushi
〒550-0003 大阪市西区京町堀1丁目 12-28壽会館ビル1階
TEL:06-6225-7675
OPEN:11:00- 19:30
定 休 日:日曜・祝日 その他不定休
URL:
http://hitofushi.com/
お取り扱いアイテム:一部のピアス、ピンブローチ