蒔絵・螺鈿ワークショップレポート@小苦樂







先週4/19(木)20(金)に目白にある「小苦樂」さんにて
蒔絵と螺鈿のワークショップを行いました!
今回も、遠方からのご参加下さる方や、何回も回を重ねて
ご参加くださった方もお見かけし、本当に感謝しております。

会場の「小苦樂」さんは、
2階建ての大きな古民家を再生され
2階を日本伝統文化のお教室として
1階は甘味屋として、体験や味わいを
丁寧に大切に発信されているお店です。

半年ほど前に、Classic Ko『装う蒔絵』展 を開催いただいてから
兼ねてよりオファーを受けて、今回WSを実現することとなりました。
両日ともに、お天気に恵まれ、
中庭の新緑が風で揺れる、気持ちの良い2日間になりました。







WSでは、通常何十工程を積み上げて、約一カ月かかる全工程のうち、
「素材を選ぶ、デザインを起こす、下絵を描く、金粉を選ぶ、金粉を蒔く(乾かす、磨く)」
の上記工程を行っています。

今回も、まずは、白・黒蝶貝の端材(三日月形やリボンみたいな形など)もしくは
商品にも使用する、楕円やまん丸の白・黒蝶貝の中から
お好みの素地を選んでいくことから始まりました。
自身の持っているアイテムとの相性から考えたり、
決めてまた手放してを繰り返して、
楽しい「素材を選ぶ」時間となりました。

続いては、「デザインを起こす、下絵を描く」工程。
Classic Koジュエリーと同じデザインの型紙か、
ご自身で考えたデザインを元に、蒔絵(もしくは螺鈿)を制作します。
蒔絵の場合は、実際に金粉を蒔くところに、弁柄漆で絵を描いていきます。
手が震える!という方や、回数を重ねて手が慣れている方も。





今回は、蒔絵と螺鈿が半分、半分、
オリジナルデザインと、型紙からおこす方と半分、半分くらいの
割合だったように思います。
オリジナルの方は、パターンの図柄や、竜の絵やお子様の絵など
愛らしい作図が続々と仕上がっていきました!

そして、次は「金粉・螺鈿を選ぶ」段階です。
螺鈿の場合は、黒箔下漆を接着剤として、
約1〜1.5ミリ程の丸や四角の夜光貝(銀平目)をのせていきます。
蒔絵も螺鈿も、形やサイズに種類があるので
どこにどれを使うか、選ぶ楽しみが続きます。
 







最後に「金粉を蒔く」工程です。
「いや、やっぱり先生にお願いしたいです」との声が上がるなど、緊張の瞬間。
この日はとても暖かったので、漆の乾きも早く、
より蒔くスピードが肝となりました。

「なんだかきな粉をまぶしてるみたい」というお声の通り
蒔絵とは、蒔いた状態では、まだ金色ではなく
「描くは3割、磨きが7割」とも言われる通り
この後工房にて、研ぎ出して、艶やかな金色へと仕上げていきます。

皆様の大切な作品たちは、数日かけてしっかり硬化した後に
加賀の工房に戻り、磨きを繰り返し
ピンブローチやペンダントトップの金具をつけて
皆様のお手元へお届けいたします。
6月下旬頃と少しお時間いただきますが、
どうぞお楽しみにお待ちくださいね!

さて、WSは終わりましたが、
会場での展示会はまだ続いています。
スタッフ皆さんのおもてなしや
ほっとする心地よさに
あぁ、またすぐ行きたい!と虜になってしまう場所です。
夜遅くまで営業していますので
お近くの際は、是非お立ち寄りくださいませ◎


 

 

『「装う蒔絵」と「つくる蒔絵」展』展

 

2018/4/19(木)〜2018/4/30(日)
小苦樂  
東京都新宿区下落合3-21-5
TEL:03-6883-8623
営業時間:11:00〜24:00(23日定休日)
https://www.kokura-bluecampjapan.com/