水の意匠ーSHI Uー







豊かな自然とともにあった、日本らしい「水」に関わる意匠は
「流水」、「波」、「雪」、「霰(あられ)」など
単独で用いたり、動植物と組み合わせて
変化や季節感を一体にして、古くから使われてきました。

弥生時代には、銅鐸に幾何学的にあらわされた「流水」がみられ
平安時代には、海賦(荒波に怪魚、海辺に海松貝など組み合わせた)の一部として、
「波」を着物に描かせました。
「水」は古来より、神聖なものとして扱われてきたのです。

今回は「霧雨」のように細い雨からインスパイアされた
「SHI U RADEN」「SHI U Black & Pearl」を紹介していきます。


 












SHI U RADEN chain(18K) pierced earring  37,000 yen+tax
SHI U RADEN short  pierced earring  26,000 yen+tax


「波」は繰り返し寄せるイメージや
波頭が砕け散る、一瞬の姿をとらえて意匠化されてきました。

「SHIU RADEN」は、霧雨のように細い雨を
連続的に切り取ったように、優美に表しています。
側面は、金の縁の中に、短冊状の夜光貝が敷き詰められており
正面は、白蝶貝が光を取り込んでくれます。

こちらは、ぶら下がるチェーンタイプと、耳の上に置くタイプが
ピアス、イヤリングの両方でご用意があります。


 







SHI U Black&Pearl pierced earring 27,000 yen +tax



降りかかるのは「雨」か「雪」か「霰(あられ)」かという
「霰(あられ)」も意匠に使われていました。

「霙(みぞれ)」は雨まじりで重い音がするイメージですが
「霰(あられ)」は飛び跳ねるような勢いを感じるもの。
「霧雨(きりさめ)」に着想を得た「SHI U Black&Pearl 」からは
どんな音を感じるでしょうか。

こちらは、パールの部分が動くたびに小さく揺れるので
普段使いのポイントや、ドレスアップにも使えるタイプです。
写真はピアスですが、イヤリングと両方のご用意があります。
(チェーンタイプはございません。)

 



大切なお守りのように、
また、願いや喜びの記憶として、心潤す「意匠」。

「流れる水は腐らず」と言いますが、
寄せては返す「波」や、常に新しく変わる「水」の循環は
止まることのない未来永劫を表し、
途切れることのない幸福や平穏がいつまでも続きますようにと
願いが込められてきました。

装飾、意匠、蒔絵を通じて
歓喜、記念、祈りといった、目に見えない大切なものを
形に託していくこと、伝えることが、この仕事の愉しみでもあります。


花々の意匠
トリの意匠
唐草の意匠ーArabesqueー