Moroccan特集


西洋と東洋が不思議に合わさり調和しているモロッコ。
大西洋と地中海に面した北アフリカの国で、
ベルベル文化、アラブ文化、ヨーロッパ文化が
融合していることで有名です。

陶芸品、宝飾品、金属雑器などが売られているスーク(市場)は
まるで迷路のように入り組んでおり、
その地で生まれた紋様にはまるで神々の通った痕跡のような
人知を超えた美しさが宿っているように感じます。



Kees KortmulderによるPixabayからの画像



Moroccan シリーズの原案スケッチ(左)


そんな外の世界からもたらされたカルチャーにインスパイアされ
ClassicKoの世界観を表現する代表的なデザインの一つ
Moroccanが誕生しました。

ブランドが設立した当初のデザインにも関わらず
永く愛されるアイテムであり、
スタッフも大のお気に入りアイテムです。

今回は、最近TV取材もいただきました
Moroccan特集をお送りいたします。





Moroccan bangle


2020年のGWに再放送がありましたが、
昨年12月24日に、NHK「イッピン 百万石の美を装う〜石川 装飾品〜」の番組に
大下香仙工房/ Classic KoのMoroccan bangleをご紹介いただきました。

「イッピン 」とは、日本の職人たちが伝統の技を駆使して生み出す、地場産品。
そんな日本の魅力を紹介する番組です。

実際に、田丸麻紀さんが加賀の工房まで来て下さり、
蒔絵の工程をご覧いただきました。
収録が終わった後も、物撮りなど丸2日間撮影は続きました。







そもそも蒔絵とは、漆で描いた上に
金粉を振りかけて、漆で固め、磨きあげる仕事。
磨きが7割、描きが3割と言われます。

ただ、私たちの工房は
この工程間に一つの「愛情」をかけます。

TV取材にも、その様子をご覧いただきましたが、
Moroccanは見ての通り、「金蒔絵」の作品です。
しかしながら、まず、漆で描いた上に、「銀粉」をふりかけて、
一度「銀蒔絵」の作品のように仕上げます。
そして「銀蒔絵」の上に、もう一度「金蒔絵」を重ねていくのです。






はっきり言ってこれは手間です。
普通の工程より
時間が2倍もかかります。

しかしながら、この「愛情」によって
上品な金蒔絵の輝きと、少し高さが生まれ、より立体感が生まれます。

私達は、このことを「銀上げ」と呼んでいますが
単に高さを上げる分には
「漆上げ」「炭粉上げ」など色々種類があることが知られています。
その上、「銀」を使用することで、費用も上がります。

表面には見えないこだわり、伝えないと気付かないもの。
そんな手間という名の「愛情」が隠れています。



Moroccan (L) round 


Moroccan (M) oval


Moroccan (S) round

最後にあらためて、Moroccanアイテムをご紹介します。
バングルとブローチ、ピアスは3種類の展開になります。

スタッフはMoroccan (M) ovalがお気に入りです。
サイズ感として、始めは大きいかなと思っていましたが
慣れると気軽に着用できるようになりました。

カジュアルにデニムの時、グレイのリネンワンピースを着る時、
結婚式の2次会に、深いグリーンのドレスの時に
ばっちり決まります。

参考までに、アイテムのラインナップとしては
リングやペンダントも作ったこともあります。
気になる方は、どうぞ気軽にご相談くださいね。

 

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